前回の記事からの続きで、迷走からの脱出編です。
(前回:『「使いやすさ」の迷走 ~Blogger テンプレートを作るよ! (33)~』)
使いやすさ……私の選択
使いやすさと好みは似ている
前回、以下の5種類の「使いやすさ」についての話をしました。- 機能性「こんなこともできるんだ!」
- 容易性「操作がとっても簡単♪」
- 堅牢性「誤操作で壊れるなんてことありません」
- 汎用性「様々なシーンで使えます」
- 多様性「バリエーションが豊富です」
どういうことに使いやすさを感じるかどうかは人それぞれなんですよね。
腕時計だって、多機能アナログ&デジタル時計が好きな人もいればシンプルで操作の簡単な時計が好きな人もいて、耐衝撃で防水防塵の腕時計が好きな人もいますし、ビジネスでもカジュアルでも合う腕時計が好きな人もいて、それぞれのシーンに合わせて腕時計を使い分けたい人もいます。
この世界中のあらゆる好みに対応しようなんて考えたらキリがありません。同じように、あらゆる使いやすさに対応しようと考えてもキリがありません。
だから、どんなメーカーもそれぞれ得意とするものがあるんですよね。自分の得意とするところを伸ばして特色を出しているから、得意とすることと好みが一致したユーザーから好かれるのでしょう。
「機能性」と「堅牢性」を追求したい
プログラミング一辺倒だった私が得意とするものは機能です。プログラミングには堅牢性も求められるので、堅牢に作ることに気を配るのにも慣れています。テンプレートを作る時も、気が付くと考えてしまうのは機能性と堅牢性です。ならば、いっそのことそれを追求していこうじゃないかと考えました。
Blogger テンプレートの特殊タグや javascript を使って、今までの Blogger にない機能を開発していきたいと思っています。
しかし、javascriptの使用を控えたいと思う人も多いでしょう。そのため、javascriptを使うか使わないかををテンプレート使用者が選べるようにしたいですね。
テンプレートを三つの要素に分けて考える
今後の展開を考えて、ブログの構造(HTML や Blogger のページ要素タグなど)、ブラウザ上で動作する機能(javascript)、ウェブページの装飾(css)の三要素でテンプレートを見るようにしようと思います。具体的に言うと、この三つの組み合わせで一つのテンプレートになるように意識します。
標準版(構造+最低限の機能)
または
フルサポート版(構造+すべての機能)
| × | 装飾 |
少しバリエーションが増えてしまうことになってしまいますが、カスタマイズ済みのものがほしい人と自分でカスタマイズしたい人では求めるテンプレートが違いますので、二通りは必要になると思っています。
こうして考えると、すべての要素に対して機能性だけを重視するのはよくないと思うようになりました。それぞれの要素に対して、適切な「使いやすさ」を考えます。
構造は汎用性
構造は機能と装飾を追加する基盤となる大切な要素です。多くのテーマで共通して使えることが求められますので、開発時は汎用性を第一に考えることにします。機能は機能性、堅牢性
機能は名前の通り機能性が大事です。ただし、バグや誤操作を予防する措置も積極的に取り入れて堅牢性も高くしていきたいですね。装飾は堅牢性、容易性
装飾部分は、主にテンプレートデザイナーで変更できる項目についてを考えます。使用者が初心者だという想定で、必要以上に項目の数を増やさない、減らしすぎない方向で考えることにしました。カスタマイズが得意な人なら css の追加で思い通りに装飾できると思いますので、機能性は考えません。悩んでいたことを振り返る
さて! 上記のことを考えて今回の例をあらためて見てみます。前回から悩んでいたことは、テンプレートデザイナーで変更できる項目についてでしたね。- 「一括変更のような機能を追加するべきかどうか」
- 「似たような設定を削除するべきかどうか」
- 「その両方のテンプレートを別々に作るべきかどうか」
今回のことで、装飾で重視するのは堅牢性と容易性ということが決まりましたので、堅牢性を損なう一括変更のような機能、容易性を損なう似たような設定の削除はどちらも実施しません。
三つめが今回の選択に一番近いように思いますが、わざわざそれだけの違いでテンプレートを複数用意するということはするつもりはありません。装飾のテーマ上必要があれば設定項目を増やしたり減らしたりするかもしれない、という程度に考えておきます。
結果、何にもしない
結局、数日間悩んで出した選択肢をどれも選ばないという結論に達しました。何のために悩んだんだと思ってしまいますが、こういう風にでも少しずつ方針が定まっていけば、これからは似たようなことで悩むこともなくなると思います。
この数日間にやったことはあながち間違いではなかったんじゃないかな!
と、心に言い聞かせつつ、今回は以上です。
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