こんにちはー!
今の成果物をβ版として公開しようという気がありまして、それに向けて細かな作業を延々とやっていました。
というか今もやっているんですが、それの作業がキリがないというか、一旦考え出すと終わりがない哲学的な思考にズブズブと嵌っていきました。
それを意識しながらテンプレートデザイナー等で細かな変更ができるように <b:skin> の中身を改良する作業をしていたのですが、しばらく作業を続けていると急に「使いやすい」という言葉の定義があやふやになってくるんですよね。 なんだか文字のゲシュタルト崩壊みたいな感じです。
私はテンプレートデザイナーを使ってデザインを色々変更できるようにといろいろな策を講じました。そして、その中の一つに「パーツごとに背景色を変更できるようにする」というものがあります。
現在のテンプレートでは、背景色は主に4種類あります。
パーツの背景色というのはブログの左右にある余白の部分を含めた背景色で、メインの背景色というのは余白を含めない背景色です。
今のまどうぐ工房では「ウェブページ全体の背景色」(青)に「コンテンツ領域全体の背景色」(白)を乗せる形で作られています。
この状態から、たとえば「パーツごとの全体の背景色」をそれぞれ好きな色に変更すると、また違った雰囲気にすることができます。「コンテンツ領域全体の背景色」とヘッダーの背景色を透過にすると、少し前のテンプレートみたいになります。
全ての「パーツごとの全体の背景色」を同じ色に変更すると、まるで「コンテンツ全体の背景色」を変更したかような外観にすることができます。逆を言えば、全ての「パーツごとの全体の背景色」を変更してしまうと、「コンテンツ全体の背景色」は効かなくなります。
シンプルテンプレートにあるような、左右の余白に背景画像がみえるようなデザインにする場合、全ての「パーツごとのメインの背景色」を同じ色に変更し、それ以外を全て透過にすると似たようなことができます。
組み合わせると、こんな事もできます。
しかし、設定項目が増えて複雑になってきました。そこで、3つの考えが浮かびました。
それぞれやろうとしていることが違いますが、どれが本当に使いやすいということなのでしょうか。これを悩んで悩んで悩んでいたら、ゲシュタルト崩壊みたいになったんです。
設定項目が多ければユーザーにそれだけの理解を強いることになります。きちんと理解していないユーザーが誤って設定を変更してしまうと、「意図した動作にならない」とか「もとに戻せない」というトラブルが発生します。実際には仕様通りに動いているとしても、ユーザーには不具合だと思われてしまう可能性があります。ここでは、そういったトラブルが起こらないことを「堅牢性」と読んでいます。
そのため、1.は容易性を向上させるための機能の追加ではありますが、全てのパーツのメインの背景を変更すると「コンテンツのメインの背景色」は変化がないので、堅牢性を犠牲にしていると考えられます。
2.はその逆で、設定項目を減らすことで堅牢性を高める方法です。しかし、残念ながらその代替手段は操作手順が増えてしまいまうため、容易性は得られなくなってしまいます。
そして容易性と堅牢性のどちらも欲しい場合が3.の方法です。一つのテンプレートでいろんなパターンにデザインを変更することができる、という汎用性と機能性を捨て、それぞれのパターンごとにテンプレートを作ります。これなら堅牢性はたしかに高いですが、今後もこのようなアプローチを選択し続けていくと似通った大量のテンプレートを同時に管理しなくてはならず、作る側も大変ですし、どのテンプレートが自分のブログに適しているかを考えるユーザーも大変になります。
一口に使いやすさといっても、それにも色んな種類があって、どれを選んでも完璧はないんですね。結局、誰にとって使いやすいかを考えて作るしか無いのかもしれません。
どうしようかなぁ。
今の成果物をβ版として公開しようという気がありまして、それに向けて細かな作業を延々とやっていました。
というか今もやっているんですが、それの作業がキリがないというか、一旦考え出すと終わりがない哲学的な思考にズブズブと嵌っていきました。
使いやすさってなあに?
公開するにあたって、使うのは自分以外の人であるということを念頭に入れて、「なるべく使いやすく」を心がけています。それを意識しながらテンプレートデザイナー等で細かな変更ができるように <b:skin> の中身を改良する作業をしていたのですが、しばらく作業を続けていると急に「使いやすい」という言葉の定義があやふやになってくるんですよね。 なんだか文字のゲシュタルト崩壊みたいな感じです。
- ゲシュタルト崩壊
- じっとそればっかりを意識していると、突然それがなんだかわからなくなるというアレ。小学校の漢字ドリルとかでよく起こる。定義は以下の通り。
ゲシュタルト崩壊(ゲシュタルトほうかい、独: Gestaltzerfall)とは、知覚における現象のひとつ。 全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。 ゲシュタルト崩壊 - Wikipedia
今回の迷走
今回、どうしてこういう状況になったかから説明しましょう!私はテンプレートデザイナーを使ってデザインを色々変更できるようにといろいろな策を講じました。そして、その中の一つに「パーツごとに背景色を変更できるようにする」というものがあります。
現在のテンプレートでは、背景色は主に4種類あります。
- ウェブページ全体の背景色
- コンテンツ領域全体の背景色
- パーツ(ヘッダー、フッター等)ごとの全体の背景色
- パーツ(ヘッダー、フッター等)ごとのメインの背景色
パーツの背景色というのはブログの左右にある余白の部分を含めた背景色で、メインの背景色というのは余白を含めない背景色です。
今のまどうぐ工房では「ウェブページ全体の背景色」(青)に「コンテンツ領域全体の背景色」(白)を乗せる形で作られています。
今のブログのスタイル |
この状態から、たとえば「パーツごとの全体の背景色」をそれぞれ好きな色に変更すると、また違った雰囲気にすることができます。「コンテンツ領域全体の背景色」とヘッダーの背景色を透過にすると、少し前のテンプレートみたいになります。
一つのパーツの全体の背景だけ変更した場合 |
背景画像を指定し、コンテンツ全体とヘッダー、情報を透過にして、 その他のパーツは白にした場合。前に使っていたテンプレートみたいになります。 |
全ての「パーツごとの全体の背景色」を同じ色に変更すると、まるで「コンテンツ全体の背景色」を変更したかような外観にすることができます。逆を言えば、全ての「パーツごとの全体の背景色」を変更してしまうと、「コンテンツ全体の背景色」は効かなくなります。
シンプルテンプレートにあるような、左右の余白に背景画像がみえるようなデザインにする場合、全ての「パーツごとのメインの背景色」を同じ色に変更し、それ以外を全て透過にすると似たようなことができます。
全てのパーツのメインの背景色を白にして、それ以外を透過にした場合 |
メインの背景色をパーツごとに色分けした場合。 左のメニューも全体とメイン部分で色を塗り分けられる |
組み合わせると、こんな事もできます。
全てのパーツのメインの背景色を白にして、 それぞれのパーツの全体の背景色を個別に変えた場合 |
しかし、設定項目が増えて複雑になってきました。そこで、3つの考えが浮かびました。
- 「パーツごとのメインの背景色」を個別に全部変更させるのは大変だから、こちらにも「コンテンツのメイン領域の背景色」のような変数を作ろう
- 「コンテンツ領域全体の背景色」は「パーツごとの全体の背景色」で代用できるし、あると誤解を招く恐れがあるので削除しよう
- 削除するなら、いっそのことテンプレートを別々に作って公開しよう
それぞれやろうとしていることが違いますが、どれが本当に使いやすいということなのでしょうか。これを悩んで悩んで悩んでいたら、ゲシュタルト崩壊みたいになったんです。
「使いやすさ」も色々
思いついた3つの改善案を、それぞれどういう面で使いやすくなってどういう面で使いにくくなるのかを分析してみると、以下のようになりました。機能性 | 容易性 | 堅牢性 | 汎用性 | 多様性 | |
1. | 向上 | 向上 | 低下 | 維持 | 維持 |
2. | 低下 | 低下 | 向上 | 維持 | 維持 |
3. | 低下 | 向上 | 向上 | 低下 | 向上 |
- 機能性
- できることの多さ。
- 容易性
- 操作手順の少なさ。わかりやすさ。
- 堅牢性
- 間違った使い方ができないこと。
- 汎用性
- 一つのテンプレートが対応している使用例の多さ。
- 多様性
- 使用例に特化したテンプレートの多さ。
設定項目が多ければユーザーにそれだけの理解を強いることになります。きちんと理解していないユーザーが誤って設定を変更してしまうと、「意図した動作にならない」とか「もとに戻せない」というトラブルが発生します。実際には仕様通りに動いているとしても、ユーザーには不具合だと思われてしまう可能性があります。ここでは、そういったトラブルが起こらないことを「堅牢性」と読んでいます。
そのため、1.は容易性を向上させるための機能の追加ではありますが、全てのパーツのメインの背景を変更すると「コンテンツのメインの背景色」は変化がないので、堅牢性を犠牲にしていると考えられます。
2.はその逆で、設定項目を減らすことで堅牢性を高める方法です。しかし、残念ながらその代替手段は操作手順が増えてしまいまうため、容易性は得られなくなってしまいます。
そして容易性と堅牢性のどちらも欲しい場合が3.の方法です。一つのテンプレートでいろんなパターンにデザインを変更することができる、という汎用性と機能性を捨て、それぞれのパターンごとにテンプレートを作ります。これなら堅牢性はたしかに高いですが、今後もこのようなアプローチを選択し続けていくと似通った大量のテンプレートを同時に管理しなくてはならず、作る側も大変ですし、どのテンプレートが自分のブログに適しているかを考えるユーザーも大変になります。
一口に使いやすさといっても、それにも色んな種類があって、どれを選んでも完璧はないんですね。結局、誰にとって使いやすいかを考えて作るしか無いのかもしれません。
どうしようかなぁ。
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